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今日、栖楠さんと一ヶ月振りにお会いしました。
久々すぎて、最初はギクシャク。
でも、お互い見つめあうと次第に笑みがこぼれてきた。
――ああ、やっぱり私はこの人が好きなんだ。
心の底からそう思った。
そして、彼の行きつけのカフェへ向かう。
端の席に座り、コーヒーを頼んだ。
そして、お話が始まる。
「俺たち、別れ――」
「それ以上言わないで」
彼が話し出すと、私は泣き出してしまった。
彼の言葉を聞くのが怖くなった。
わかっていたのに。
別れ話をする為に会うだけだと、わかっていたつもりなのに。
私が泣いていると、彼はそっとハンカチを差し出した。
(なんで?)
なんで最後まで優しいのよ。
私は最後まで素直になれず、そのハンカチを受け取ることはなかった。
「ごめん。ottoには何も悪いところはない。ただ、俺に余裕がなかっただけなんだ」
本当にごめん。
彼はそれだけ言っていた。
私はただ泣くばかりで、理由を聞きたかったのに聞けなくて。
「ごめん」
その言葉だけが、頭に響く。
もう、戻れないんだね。
あんなに愛し合った日々も何もかも。
……ごめんは、私のほうだ。
私こそ、何も出来なくてごめん。
あなたがつらいとき、いつも私はいなかった。
あなたが悲しいとき、いつも――。
これは、当然の結果。
これからは、良い関係で、ね。
さようなら。