昨夜、卯刻と電話した。
「今、気に入っている人はいるか」と聞いた。
すると「女友達Aさんかな」との答えが返ってきた。
さらに「もし、女友達Aから告白されたらどうする?」と。
彼は初め悩んでいて「その時になったら考える」と言っていたが、最終的には「付き合うのも、悪くないかもね」と答えた。
堪えた。
自覚したよ、私は彼にとって恋愛対象にはなりえない相手であるということを。
しかし、本当に女友達Aを気に入っていたとはね。
つらいな。
彼女がどう出るかわからないが、近々告白するだろうと予想している。
そうなった際、彼は付き合うだろう。
きっと、付き合うだろう。
……ふふふ。
そりゃあ、付き合ってもない人間に手を出す破廉恥な女、付き合いたいだなんて思わないわよ。
最近はそういった節度のなさが顕著に出ているもの、ね。
だから、彼の判断は正しいのだ。
こんな女は遊び相手で十分なのだ。
今までの行いを後悔するよ。
深く反省する。
そして、決めたんだ。
これからのことを。
卯刻が誰かと付き合うまでは、この堕落した関係は続けようと思う。
快楽に溺れよう。窒息しよう。
そして、卯刻が誰かと付き合いはじめたら、関係はスッパリ切ろう。
前までの友人関係に戻ろう。
何もせず、息をひそめよう。
そして、卯刻への気持ちに区切りがついたら、恋愛はひとまず休憩だ。
はしゃぎすぎたよ。
もう社会人になるからね、いいでしょ。
そんな暇は、最初ないでしょ。
がんばろう。
追記には愚かなことを。
「家族を作る」という夢は、短い夢だった。
卯刻の子どもならどんな子であろうと愛せると思った。
卯刻の親とからどんなに不和でも頑張れると思った。
まだ会ったこともないのに、そんなことを思っていた。
卯刻を好きすぎて、おかしくなってるのか。
それか、卯刻が求める人が家族を欲しがる人だから、適応したいだけか。
何思ってんだか。
笑えるな。
はああ。
ため息ばかり出るわ。
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