卯刻は数日前からこちらに戻って来ていた。
恋人である女友達Aに遊びに誘われたためである。
実家で就職活動をすべきだというのに……。
私は誘った女友達Aを軽蔑した。
そして、誘いを断れない卯刻に呆れた。
ということで、帰ってきた卯刻に会いに行ってきた。
便乗、というやつだ。
朝早くに起き、午前中には卯刻の家に着いた。
「遊ぶ時間じゃないよ」と彼は言っていたけど、私はとにかく早く会いたかったんだ。
卯刻の家で少しばかりレポートをやる予定だった。
しかし、一切進まず。
彼は少し昼寝もしていたしね。
夕方、いつもより早い時間に夕食の準備。
このときも、そして昼食準備中も、キッチンで料理する私の横でちょこんと座る彼。
可愛らしいったらなかったわ。
まるで母を離れたがらない息子のよう。
彼の家で初めてレシピを見ずに作った料理、なんとかうまくいったかな。
彼にとってはそこまでおいしくはない感じだったかもだけど。
風呂も早めに入って、テレビを観たりして、日付が変わる前にはベッドにいた。
それからもちろん……と思いきや、寝てしまった卯刻。
私もうとうと。
一時間後くらいかな、卯刻が起きた。そして、私も。
それから、卯刻は覚醒。
楽しい夜の始まり。
また達したし、また噴いてしまった。
彼以外の人はもうセックス出来ないのではないかと思うほど気持ちがいいし、相当彼に心を許しているな、と思う。
楽しんだあとは就寝。
翌日は私がアルバイトだったため、ダラダラ出来ずに来た時と同じくらいの時間に出て行った。
24時間くらいか、彼と一緒にいられたのは。
今回の彼は、より甘えている印象だったな。
朝も私に抱きついたり、膝枕したり。
可愛かったし、愛しかった。
彼をより欲しくて堪らなくなった、24時間。
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