笑芽曰く、「もう
あの二人は飲み会に呼びたくない。呼ぶ必要なんて、ないでしょ?」とのこと。
あの二人――
卯刻とその恋人である女友達Aのことだ。
二人が一瞬にいるところを見ると、「気持ち悪い」と思ってしまうらしい。
それは一種の……いや、明らかなる嫉妬心ではないかと思うのだ。
私は彼女の主張、半分は支持する。
しかし、半分は支持しない。
卯刻を排除することはしたくないんだ。
だけれど、本当ならば女友達Aを排除することも避けたい。
私は彼女が嫌いだ。
だけれど、私たちが皆、女友達Aを嫌っている……または遠ざけていると気付いたら、卯刻はどう思う?
私たちとは離れ、女友達Aに依存するのではないだろうか?
そんなこと、あってはならない。
絶対に、だ。
だから適度に排除したいのだ、女友達Aを。
ああ、消えてなくなればいいのに。
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