……彼のタイトルセンスには、本当に脱帽だ。
彼=B'zのvo.稲葉さん(作詞担当)昨日
色璃に送ったメール。
「明日、△△(色璃の最寄り駅)
行っても色璃に会えないよね?」何故このようなメールを送ったか。
衝動的に、と言うべきか……私は色璃に会いたくなった。
とにかく、会って思いを伝えたかった。
結局そのメールの返事は翌朝、つまり今朝届いた。
内容は、悪くも善くもなかったかな。
会おうと言い出せずにメールは途切れてしまった。
そして、本日15時に家を出た。
最寄り駅から一本乗り換え、色璃の地元へ到着した。
彼女に一通のメールを出し、反応を待つ。
メールを見るだろうか。見たとして、果たして会えるのだろうか。
思い巡らせつつ、その駅、またその次の駅を右往左往。暇を潰していた。
しかし、一時間経っても彼女からの返事は来ない。
今日の予定を全く聞いていないのだから、当たり前の結果だが……。
16:40、私は寒さに負け、自宅へと帰っていった。
会えなかったもどかしさや悔しさ、寂しさなどを抱え自分の最寄り駅につくと、携帯電話が震えた。
色璃からのメールだ。
「今どこらへんいるの?」何故だろう。
「今更かよ」という呆れる気持ちよりも、嬉しさの方が上回っていたのは。
そして、もしまだ彼女の最寄り駅にいれば会いに来てくれたのではないかと、勝手な妄想をする。
希望混じりの、妄想を。
今からまた行こうかとも考えた。
しかし、面倒だったのと寒いのとで、即座にそれは諦めた。
「▼▼(私の最寄り駅)だよ」
そうメールした。
本日の収穫といえば、彼女の最寄り駅は意外と綺麗だったこと、その付近に私の最寄り駅付近にあるのと同じスーパーがあったこと、この二つほどだろう。
実はあと一つ、大きな収穫も得たが、それは私だけの秘密にしておく。
明日こそは、色璃に会える。
明日こそは、思いを伝えようと思う。
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