記憶の中の須樟さんはもっと格好よかったのだけれど、久しぶりに会ってみると意外とそうでもなかった。
しかしそんな外見などは話している内に気にしなくなる。
問題は、表情。
前はもう少しコロコロ変わって豊かだったように思えたのだが、やはり心境の変化のせいか。
少し外見が変わったから、そのせいかも知れないけど。
とりあえず、そこがね。
それはさておき、どうしたら須樟さんの家に泊まれるだろう。
週末に終電逃す、という古典的な方法しか思いつかない貧相な脳みそなのだ。
正直に言おう、私はセックスがしたい。
正確に言えば、いちゃいちゃしたい。(挿入なしが好ましい。)
欲求不満に近い状態かもしれない。
どうしても、というわけではないけれど。
機会があるならば積極的に、程度だ。
どうしたらやれるかな。
ははは、この思考はヤバくないか?
いいのか、こんなんで。
良くないとは思っている。
恋愛とセックスを切り離して考えるのは。
セックスは好きな人と、心を通わすために行われる行為であるべきだ。
コミュニケーションの一種であるべきなのだ。
相手と深く関わる気もないのに行うセックスなど意味がない。
性欲を満たすためだけのものならば自慰でもしていれば良い。
だけれども私は、何の生産性もない、コミュニケーションとも呼べないセックスをしたい。
愛していない人とのセックスを。お互いを知る気のないセックスを。
ただ、楽しみたいだけだ。
きっと、しっぺ返しが来るぞ。
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