今日は
卯刻と二人で花火大会へ行った。
行く予定はなかったのだが、急遽決まったこと。
花火はとても綺麗だった。
初めての夏の風物詩に、お互い満足。
そうそう、薄暗いのをいいことに(?)、卯刻は私にキスをする素振りを見せた。
素振り、というか寸止めだ。
まったく小悪魔的なことをする。
だから、その後軽いキスをしてしまった。
実は今日彼の家からの電車内でも、満員で密着しているのをいいこと(?)に、彼は私に軽いキスをした。
セックス後の彼の私への対応は、まさに恋人に対するそれと同じではないかと思うのだ。
だから、勘違いするんだ。
彼が私を、恋愛対象として見てくれているのではないか、と。
彼から、
女友達Aに告白されたと聞かされたのは昨夜のキスする前、ベッドの上で。
7月11日に書いた「
飲み会と秘密の泊まりと電話」で言った予想が半分当たったのだ。
デートの際ではなく、電話の翌日に告白されたらしい。
しかし彼、7月16日(
散歩とブランコ)の際には、(デート時に告白されるのではという私の予感に対し)「そんなわけないでしょう」と言っていたのだよ。
すでに告白されているから、デート時に告白されることはない、といういう意味では間違ってないけれど、何を言っていたのだとね。
話は戻り。
告白されたが、その結果はどうだったのか。
私は聞きたくなかった。
彼が最近、よくメールをしていること、その相手が女友達Aだということには気付いていた。
そして、ついこの間も彼が女友達Aと夕食を共にしたことも、察していたのだ。
だから、怖くて怖くて仕方なかった。
でも、私は極力自分の都合良いように物事を解釈してしまう。
まず、彼が私を家に泊めている時点で、一般的な感覚であれば、女友達Aと付き合っているなんてこと、考えないだろう。
彼は私が同性愛者寄りの両性愛者だとは知らないから、なおのこと。
「どう、返答したか……なんて、聞かないよ。そもそも私は、女友達Aの好きな人だって、(彼女から聞いてないから)知らないもの」
すると彼は「かわいいね」と言って、その話はそれきりだった。
それから、キスをした。
「ああ、俺は本当にクズだな」と言う彼が、なんだかいつも違う様子であったのは私も気付いていたけど、気付かないフリをした。
私はキスしたり彼の耳などを舐めたりしていたが、途中眠くなってウトウトしてしまった。
すると、
彼から攻めだしたのだ。
寝ぼけ眼の彼であったが、手淫をするので、私はすっかり目が覚めた。
そこからはセックス。
いつも通り、非常に快楽を伴うセックスだった。
そして私は確信した。
「卯刻は女友達Aとは、付き合っていない」と。
翌日、目が覚めてからはまた少しキスしたり、冒頭に書いたように電車内等々で恋人のような二人であったのだ。
「恋人がいる状況で、卯刻はこんなことしない。(
井達とは違うのだ。)彼はきっと、告白を保留にしたに決まっている。それか、曖昧に断ったのだ」と、そう思っていた。
だが、現実とは自分の思い通りにはいかないもの。
予想なんて無意味なものだ。
今日、自宅へ帰宅後、
君玖と
笑芽の二人とインターネット通話をしたのである。
そこで、笑芽から
「女友達Aから、卯刻と付き合うことになった旨聞かされた」との報告を受けた。
私は一瞬、思考が停止した。
そもそも、(別れることが予想された)恋人がいた時点で、私と卯刻はセックスする関係ではあったけど、まさか新たな恋人が出来た時点でそんなことをするとは思わなかった。
宿泊を断ることは可能だったはずである。
なんて、自分のことを棚に上げて思うのはどうかと思うけれど、もう少し棚に上げさせてください。
彼はもともとは誠実な人であった。妥協的な部分もあったけれど、恋人に対しては誠実だった。
恋人のためであれば極力彼女を不安にさせる要素は排除させる、そんな人だった。
それが、なんだ?
セックスする友人がいる。
新たな恋人が出来たにも関わらず、その関係を維持している。
この関係は彼にとって消極的ではないだろう。
快く受け入れているのだから。
……ふざけないで。
恋人が出来たにも関わらず、泊まることを許容したのは、なぜ?
私との関係にメリットがあると考えているからでしょうけど、具体的には、なぜなの?
新しい恋人とセックスはまだ出来ないから、それが出来るようになるまでのつなぎ?
それとも、こういう最低な関係もイイと思っているの?
私達の関係は、最低なんだよ。自覚がないの?
「
ottoだから」、こんな関係でもいいと思っているのでしょう。
私のこと、軽いオンナだと思っているから。
そうですよ、私はある程度親しい人となら簡単にセックスできる人間ですよ。
だから井達とも
繰句とも簡単にセックスできたの。
楽しければそれでいいから。何も考えないでそんなことできる人間なの。
セックスなんて結局は快楽を満たすためのものでしかなくて、コミュニケーションツールとして活用したいと思ったことなんてないわ。
「愛を表現するためにセックスする」なんてこと、ほとんどなかった。
ただ、快楽を得るためにしてただけ。
それだけだった。
そんな、これまでのふしだらな行為が招いた今回の失態。
それでも、このふしだらさが好きだから仕方ないのよ。
成人してからこんなことになるなんて、不覚よ、不覚。
「気軽に遊べる女」なんて、不名誉でしかないのに。でもそれが楽しいの。
後悔してないといえば嘘になるけど、もう後戻りも出来ない。
だから、もう少しこの状況を楽しもうと思う。
無理矢理にでも、楽しむ。
と、言いつつも追記に続きます。
少し、口調が荒くなりますけれど、ご了承下さい。
……ふざけないで、ふざけないで、ふざけないで!
どうして私を選ばないの?理由なんてわかっているけれど。
どうして私を積極的に拒否しないの?理由なんてわかっているけれど。
……嘘だ、理由なんて憶測でしかないから、本当はわからない。
でも、それを聞いたら今の関係もなくなる。それは嫌だ。
彼とのセックスによる快楽を手放したくはない。
結局はそれだけ(セックスだけ)の人なのかもしれないわね。
誠実さのあった彼は好きだったけれど、私に押されて不誠実を獲得した彼に、一生連れ添っていくなんて無理だわ。
私を選んでも、結局より高圧的な人間に押されれば倒れるのが彼よ。
最低だわ。
それにしても、最近は酷い男性しか見ていないようだわ。
篤太は自ら振ったにも関わらず、キープとして私を見るし。
守樟さんは付き合う気もまったくないのにキスやセックスをしても普通だと思っているし。
井達は恋人に気付かれなければセックスをしてもいいを思っているし。
繰句は割り切った関係なら恋人同士でなくてもセックスしてもいいと思っているし。
卯刻は押しに弱くてお酒に弱いから、恋人がいるにも関わらずセックスしてしまうし。
連続5人もこんな人ばかりと関わっていたら、「男性とはそういうものなのか」と思ってしまうのも、仕方ないのではないでしょうか?
でも、彼らの共通点は男性であることだけではない。
みな、私と関わっているのだ。
つまり、原因の一つに「私」がある。
「私」が引き摺ったり二人で遊ぶことを望まなければ、篤太はキッパリ関係を切れたかもしれない。
「私」が恋人でない人とのキスやセックスをきちんと断っていれば、守樟さんのそんな面をみることはなかったかもしれない。
「私」が4月半ばのあの日、井達を舐めたりキスしたりすることがなければ、こんな関係にはならなかったかもしれない。
「私」が飲んだ後きちんと帰っていれば、繰句とセックスすることもなかったかもしれない。
「私」が酔わせてちょっかいを出すことなどしなければ、卯刻とセックスする関係になんてならなかったかもしれない。
後半三人に関しては、私が誘ったのだ。
それに応じたのは各々だけれど、私が引き金であったのは確か。
特に卯刻は、そうだろう。
だから、だから、私がいけないだ。
まるで自分で自分の首にロープを掛けて、そのままの体勢で踊っているよう。
踊れば踊るほど絞まっていく首。それでもなお踊り続けるの。
掛けたロープをほどくことはもう出来ないから。
息が出来なくなるまで、私は踊るのだわ。
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