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同性愛者よりの両性愛者、ottoのブログ
初来訪の方はi am....あらすじをご覧下さい。
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では、前回の日記の続きでも。

卯刻と夕食をともにした私は、彼が私たちの関係に対して「完璧に割り切って自ら積極的に状況に流されるスタンスを取った」と理解した。
そこで話されるは、「いかに誰にもバレることなく、この関係が続けられるか」であった。

卯刻が最も怖れているのは、彼の恋人である女友達Aにバレることだろう。
また、バレる可能性が最も高いのもそこである。

もし、私が彼の家に突然訪問した際に彼女がいたら……彼としては修羅場だ。
よって、突然訪問は今後しないことになった。

とはいえ、今までだってしたことはなかったのだ。
一度してみたいなとは思っていたけれど。
……一度したかったな。

と、家に彼女がいた場合は修羅場を防止できる。
しかし、こちらが家にいた場合はどうなる?

二人とも家にいるパターンであれば、彼が出て、私は浴槽(彼は普段浴槽を使わないのでたいてい湯は張られていない)に隠れて、二人でコンビニにでも行ってくれたら、その間に退散する、ということが可能。

彼が外出中で、私が一人いた場合に突然やってきたら……これが厄介だ。
普通なら、居留守を使うまでだ。
ただ、彼が帰ってくるまで玄関先で待たれてみろ。非常に厄介なことになるのはわかるだろう。
鍵は部屋の中、彼が帰ってきても開けられない。
それに逃げられない。
……まあ、この場合も、コンビニへ行くように促せばいいのだろうが。
部屋に入らずすぐに、というのもあれだけどね。

あと、(どちらの場合にしろ)料理中に来たらどうしよう。
厄介だなぁ。
途中でやめられないし。
出来ても、ね。食べる時間ないかもしれない。
折角作ったのに、やだなぁ。

でも、一番萎えるのは「行為中」かな。
最悪だよね。
まあ、たいてい12時回ってからだから大丈夫だろう。

そんな、「もしも」について話していた。
ふふ、面白いわ。

それから、「もし付き合ったのが、笑芽君玖ならば、こんな関係はキッパリとやめていた」という話もした。

現在の状況を知って傷付くのは、女友達Aだ。
もちろん、信用を失うという点では笑芽や君玖に知られてもいけない。
ただ、遠くない未来、この関係性を暴露してしまった場合、またはバレた場合、“被害者”となるのは恋人である女友達Aだけだ。
それならば、問題ない。

ただ、それが笑芽や君玖であれば、あの二人が傷付くのであれば、私は堪えられない。
彼女たちを傷付ける存在には、決してなりたくはない。

とはいえ、笑芽が卯刻を好きであった時点から、私は卯刻にちょっかいを出していた。
だから、事実を細かに知れば、彼女は非常に傷付くだろう。
それは、避けたい。確実に。
よって、私がバレたくない相手は笑芽だ。
彼女には、絶対にバラせない。

話を戻す。
「もしも笑芽や卯刻と付き合っていたら、私はこの関係をキッパリとやめていた。やめていたばかりか、この関係を続ける姿勢でいる君に説教をしていたところだ」
非常に理不尽な話ではあるが、実際のところ、そうなっただろう。

「二人だけは別格なんだね」
「ええ、彼女たちは違うわ」
「じゃあ、他のどんな人と付き合っても“otto付”ってこと?」
「いや、私の地元の友人と付き合っても、私はあなたに説教するもの」
「地元の友人は何人いるの?」
「本気で怒るのは……3人、かしら。もっといるかもしれないけれど、本気では、3人」(秋花、歌津、色璃のことだ。)
「この何十億もいる人間の中で、その5人以外と付き合ったら付いてくるってこと? 何回ガチャガチャやっても、ほとんど必ず“オマケ付き”ってことだよね? すごいなぁ(笑)」
「彼女たちは、違うから」
「彼女たちとそれ以外と、雲泥の差だよね。それ以外は『バレなきゃいい』というスタンスなのに、彼女たちであれば説教だもんな」
「未来永劫、この関係がバレないなんてことはないわ。どこかで綻びが出る。確実に。その時、当事者であるのとそうでないのでは、その後の関係に及ぼす影響が段違いですもの」

なんてね、そんなこと話してたわ。

あと、彼が私から逃れる方法はまだあるのよね。
「結婚したら、法に触れることになるから、さすがに手を引くわ」
「そういうところはしっかりしてるよな」
「金銭が掛かることほど、面倒なことはないわ」
「真面目といえば、真面目かな……?」

ふふ、自衛しか考えていないわよね。
浮気なんてするものではないのに。

したくなかったのに。
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差別も侮蔑も、痛くない。
何故って、ここは現実じゃないんだもの。


詳しくはi am....参照

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栖楠/sukus/:元恋人である男性
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