忍者ブログ
このブログについて
同性愛者よりの両性愛者、ottoのブログ
初来訪の方はi am....あらすじをご覧下さい。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

卯刻が無事、内定を頂けた。
彼は地元で就職することにしたそうだ。

お祝いの電話をしようと、掛けてみたが応答なし。
しばらくして「内定おめでとう」と短いメールをすると、電話が鳴った。

「内定おめでとう。実家暮らし、だよね。もう一人暮らしはする予定ないの?」
「ありがとう。うん、一人暮らしする気はないよ。もう(俺の部屋には)来れなくなっちゃうね」
「寂しいな」

「(ottoが)一人暮らししたら、行くよ」
「え?」
思考が少々停止。

「○○や□□らへんに住めば、俺も行きやすい。そしたら泊まった次の日、大学の連中と遊びにも行きやすい。いいね、○○か□□がいいよ」
冗談なんだろうけど、どんどん話を進めていく彼。

私はただ、彼がそんな先まで私と関係を持とうとしてくれていることが、嬉しくてならなかった。
適当なことを言ってるだけかもしれない。
嘘か本当かなんて、喜びで感覚が麻痺して、正常な判断が出来ない。
愚かしい。

「そんなに言うなら、一人暮らししたら、絶対に来てよ」
憐れな懇願。
「いいよ」なんて、軽く言ってくれるな。

すぐに一人暮らしする気はない。
電化製品揃えるだけで相当な費用が掛かるだろうしね。
就職してから1年じゃ無理だろうな。2年か、3年後。

そう思っていたのに、早々に一人暮らししたくなってきたではないか。
どうしてくれるのよ、卯刻。

どうせ未来なんか見る気ないんでしょ。
だからありもしないビジョンを語るのでしょう。
期待させるかもしれないとか、そんなこと考えていないのでしょう。

考えなしの君だから、今、私との関係があるの。

そこを責めることは、今の関係をなくすことになるから。
私には、出来ない。

未来のビジョンに私が見えたなら、それが例え適当な虚像だとしても、君に溺れた私はそれに幸せを感じてしまうのだよ。
PR
※ この記事にコメントする
Name
Title
Text Color
URL
Comment
Password
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
■ コメント一覧
■ この記事のトラックバック
この記事にトラックバックする:
calendar
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
about

差別も侮蔑も、痛くない。
何故って、ここは現実じゃないんだもの。


詳しくはi am....参照

[name]
otto

[characters]
秋花/akika/:小学時代からの友人
色璃/irori/:高校時代からの友人
歌津/utatu/:中学時代からの友人

斧野/onono/:配偶者である男性

栖楠/sukus/:元恋人である男性
篤太/atuta/:元恋人である男性
守樟/sukus/:元思い人である男性
卯刻/ukoku/:元恋人である男性


笑芽/emime/:大学時代からの友人
君玖/kimik/:大学時代からの友人
湖北/kohok/:大学時代からの友人
井達/itati/:大学時代からの友人
柄盾/etate/:大学時代からの友人
繰句/kuruk/:大学時代からの友人

new comment
[11/30 otto]
[10/20 のく]
[02/01 otto]
[02/01 otto]
qr code
old entry
(02/29)
(03/02)
(03/02)
RUN
(03/02)
seach
access analysis
Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
忍者ブログ / [PR]