一昨日も
卯刻の部屋に泊まった。
最近の彼は本当に可愛らしい。
私を好きなのだという気持ちが滲み出ていて、いい。
「私と別れたくないんでしょ?」と言うと、彼は恥ずかしそうな悔しそうな表情で笑う。
可愛い。
それはそうと、昨日の話。
昨日、卯刻と夕飯を食べたときのこと。
「来年の3月に別れてさ、しばらく経って、もし俺が
笑芽と付き合ったらどうする?」
笑芽も卯刻も実家に帰る。そして、二人の実家は非常に近い。
会おうと思えば容易に会える距離にいる。
だから、卯刻はこんなことを聞いてきた。
私は素直な気持ちを言った。
「それは……嬉しい、かな」
嬉しい。むしろ、願ってもないことだ。
「そうなんだ。本当、笑芽は特別なんだね」と彼。
笑芽は特別だ。大好きなんだ。
だから、卯刻と付き合っているという現状が知れることを一番に怖れている。
「大好きな二人が付き合ってくれたら、それは嬉しいよ。でも、嫉妬もしちゃうかもな(笑)」
「そんな相容れない二つの気持ちが共存するなんて……不思議だね」
不思議だけど、事実だ。
もしそうなってくれたら、本当に嬉しいと思うよ。
嬉しい。
こんな気持ちって、おかしいかな?
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