秋花からメールが届いた。
某SNSで、私が振られたのを彼女は知っている。
メールの内容は私への励ましだった。
「『一生支えたい』と思える相手でなかったなら、いつかは破綻していた」
「友達として、またいい関係が築ける」
「少しずつ昇華していったらいい」
上記だと要約しすぎていて味気ないが、彼女のメール全文を読むと、鬱々とした気分が一気に晴れていった。
変えられない過去に悩むのはやめよう。
戻れない過去にしがみつくのはやめよう。
実現しない未来を妄想するのはやめよう。
つらく苦しい現在を受け止めよう。
つらくても現実的な未来を想像して、なんとかなると信じよう。
卯刻を好きな気持ちをすぐには消せないし、消す必要はないと思っている。
ただ、秘めていればいい。
この思いはどうにもならないけど、いつか消えるだろう。
そういうものだ。
愛してるよ、
卯刻。心の底から。
幸せになってね。幸せに。
またいつか、二人で遊ぼう。
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