私は軽い女です。
軽薄極まりない。
まず第一の嘘は、
「栖楠さんを好きだということ」。
本当はもう、好きじゃない。
1月の始めには冷めていました。
好きになった時点で、違ってたんだ。
色璃や元カノへの思いとは、決定的に。
気付いてた。
気付いてたけど、あのときは確かに「恋」だった。
これは、明白。
ただ、それだから思いが薄れるのも早かった。
もう、OKをもらったときには好きじゃなかった。
どうでもよかった。
でも、私はそこで断ることができなかった。
自分が移り変わりやすい女だと思われたくなかったから。
軽い気持ちで好きになって、すぐにどうでもよくなって、その癖に付き合った。
「幸せ」ではなかった。
ただ、「不幸」というにもまた違う。
中途半端。
彼氏というポジションが埋まっただけ。
ただ、それだけ。
好きじゃないんだ。
本当に、好きじゃないんだよ。
それなのに、私は――。
今は後悔してないけど、数年後に絶対後悔する。
必ず、しっぺ返しが来る。
そう思う。
第二の嘘は
「キスも性的なことも嫌いだということ」。
嫌いじゃない。
キスは好き。性的なことも、好きだよ。
それは、最近気付いたこと。
この間「重大なことがある」と書いたと思います。
その事なのです。
私は、この間、
秋花に手を出しました。
首や耳を舐め、キスもしました。
秋花への思いを整理することはまだできません。
一般的には「恋愛」だと思われるかもしれませんが、私にはまだわかりません。
しかし、行為をしたことは確か。
欲情したのは事実です。
コメ粒ほどの自制心で(というか小心者で)、無理矢理襲ったりはしませんでしたが、できるなら色々したかった。
ついでに言えば、一人遊びの時、ついつい秋花を思い出していた。
秋花をそういう目でも見ていたのです。
だが、友人。
恋愛かは、不明。
そして第三の嘘は、
「栖楠さんと性的なことにならないための対策をしなかったこと」。
私は、覚悟していた。
そういうことになるときのために、予防線を張らなかった。
変な話、無駄毛の処理もしてた。
生理中と嘘を吐けばよかった。しかし、しなかった。
行為を嫌がらなかった。
先程述べたように、私は彼を好きではない。
「好きだから嫌がらなかった」のでは、もちろんない。
ただ、流されただけ。積極的に。
栖楠さんは
無理矢理行為に及んだわけではない。
ただ、
私がさほど嫌がらなかったから、行為に及んだのだ。
興味があった。
ただ、それだけだ。
気持ち良いことは嫌いじゃないから。
しかも、建前は「恋人」で、誰からもとやかく言われない。
どんなに私が愛していなくとも。
詳しいことは省くが、栖楠さんのモノを入れはしなかった。
理由は後述する。
そういった行為をして感じたのは、
感じないこと。
驚くほど感じない。
全く気持ち良くない。
少しの痛みがあるだけ。
その痛みすら、さほどでもない。
要するに、本当に何も感じなかった。
気持ち良くも悪くもない。
いや、一時吐き気をもよおしたか。すぐに大丈夫になったけど。
なんというか、行為中は好きでない人とやっているのだという罪悪感を感じることも少なかったな。
「あー……何やってんだろ、自分」という虚無感があった。
そして、私はもともと声を出さないんですね。
最初は正直に声を出さず、普通に喋ってもいました。
しかし、最後の方になると申し訳ない気分になったので、わざと出してました。
腰動かしたり。
全然感じていないのにね。
バレてたかもな。
前半と後半で感度が変わるわけないし。(知らんけど)
全部が演技だったな。
恥ずかしがったりもしたんだけど、思ったほどじゃない。
つか、全く恥ずかしくなかった。
なんでだろう。
それだけは不思議。
で、ですね。
行為中にカミングアウトしました。
過去に女性と付き合ったことがある、と。
そうしたら、萎えたみたいです。
結局最後まで勃ちませんでした。
好都合だったのかな。
少し残念でしたね。
しかし、男性器を直視はできませんでした。
最近過激なBL本で見てたのだけど、やはり無理でしたね。
フェラを勧められましたが、断りましたね。
無理です。
……はあ。
私、何やってるんでしょうね。
話がまとめられないや。
とりあえず、栖楠さんと行為を及んだんですね。
無理矢理じゃなく。
……無理矢理襲ってくれれば良かったのに。
そうすれば、仕方ないなと思ったのにな。
はあ。
結局、なんだ。
好きな人以外とするセックスなんて、気持ち良くもなんともないんだよ。
と、知りました。
あそこまで萎えるとは。(私のこと/萎えるというか、濡れなかったというか)
はあ。
後悔は……してないわけではないが、しているわけでもない。
恐らく、数年後に絶対後悔するんだろうな。
てか、またセックスが嫌になりました。
セックス自体はいいけど、セックスし終わったあとや最中が嫌。
自分が嫌。
ああ、最低だよね。
本当に。
最低、最低、最低、最低。
開き直って、色々しちゃえばいいんですが、それもできない。
……ごめんなさい、また整理します。
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