旅行三日目は特に書くこともないかな。
笑芽は家族での予定があるから、朝でお別れ。
笑芽の実家を出た私達は、
卯刻の実家がある県の水族館や博物館へ。
そして夕方、近くの駅に卯刻を降ろし、私と
井達は帰宅したのだ。
卯刻と別れる際、ちょうど井達がお手洗いに席を立った。
そのとき、キスをしようかと思ったけれど、我慢しました。
さて、では少しだけ、
秋花……いや、愛に関する話をしましょう。
私はいつだって、どんな人を愛したって、誰よりも愛するのは
秋花だけだ。
彼女への愛は、恋愛ではない。友愛だろう。今はそう思う。
だが、彼女への愛がなによりも強い。誰へのどんな愛よりも。
彼女より愛した人なんて、生まれてこのかた一人もいなかったように思える。
彼女と同等に愛した人はいたけれど、「彼女よりも」という人は、いない。
それは
色璃も、
篤太も、そして
卯刻に対しても。
恋愛がどの愛よりも優位とは思わないのだ。
私は、秋花への友愛こそが最大の愛であると思っている。
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